インターネットVPNって何?
もしwebサーバーが必要になり、会社などでネットワークの構築が必要になったらこの耳慣れない言葉に出会うことになりそうです。
インターネットVPNとは、「Internet Virtual Private Network(インターネットヴァーチャルプライベートネットワーク)」の略です。
言葉の通り、インターネット上に組織的なネットワークを構築していくことで、許可されたデータのみが通信できる仕組みです。
ダイヤルアップ回線を利用していた頃と違って、光回線やADSL回線などのブロードバンドでのインターネットが普及してきた今は、その頃と比べてずいぶん低価格で利用できるようになってきました。
個人で利用する場合は、月額10,000円以下で利用することも可能で、会社なので利用する場合は、月額数万円で利用できるようになりました。
そのため、会社などがインターネット回線を利用して構築した独自のネットワーク本社と支社それぞれを繋ぐ、もしくはそれぞれにアクセスできるということも昔と比べて、容易になってきたのです。
このことは、本社にある情報を遠方の支社や営業所でも利用できたり、本社以外で作成した文書やその他情報を、本社で管理できたりするなどの大きな利点があります。
しかし、このネットワークは、暗号化された通信経路を通じてインターネット回線を利用しています。
しかし、いくら暗号化されているとはいえセキュリティ対策を万全にしておかないととても危険であると言えます。
どこまでが安全であるか全く未知数ですし、どこかで情報が漏洩してしまうかもしれないという危険も潜んでいるのです。
他にも本社のサーバーに一つのウィルス感染が侵入してしまったら、社内全体に広がったりするなど、そういったことも念頭に置いて利用する必要があります。
以前は、東京に本社を置く大きい企業が導入することがほとんどだったかもしれませんが、コストの面からも中小企業と言われる会社でも導入することができるようになってきました。
大企業は顧客情報、公的機関は国民や県民もしくは市民の情報の漏洩などとマスコミに騒がれていることが時々あります。
知らず知らずのうちにサーバーに侵入されたなどということのないように、インターネットVPNの利用をする場合は、セキュリティに細心の注意が必要です。